『寄る辺なきイチゴ牛乳』 黒白時代編 其の壱
よ   べ            
〜寄る辺なきイチゴ牛乳〜

【1992年】
冷ややかな視線、
あからさまな好奇の目に
曝され、蔑まれること
堪え難ければ
自らの目を抉りて
道を失い
押し黙りて
茫と立ち尽くす。

集え、寄る辺なき者達。
濃厚なるイチゴ牛乳で
舌の渇きを癒せ。
眼窩のうつろなるを購うべく
空しき胃の腑を満たせ。

  戻る 次の絵